ぜんまい (銭巻)

学名  Osmunda japonica
日本名  ゼンマイ
科名(日本名)  ゼンマイ科
  日本語別名  
漢名  紫萁・紫(シキ,zĭqí)
科名(漢名)  紫萁(シキ,zĭqí)科
  漢語別名  高脚貫衆、老虎牙、水骨菜
英名  Japanese royal fern
2007/03/29 神代植物公園 2006/04/06 小石川植物園

2006/04/15 野川公園自然観察園

2005/04/24 神代植物公園 2005/05/22 薬用植物園

2005/12/15 神代植物公園 2006/01/15 薬用植物園

 ゼンマイ科 Osmundaceae(紫萁 zĭqí 科)には、3-5属がある。

  ゼンマイ属 Osmunda(紫萁屬)
  ヤマドリゼンマイ属 Osmundastrum(桂皮紫萁屬)
  シロヤマゼンマイ属 Plenasium(羽節紫萁屬)
    シロヤマゼンマイ P. banksiifolium(Osmunda banksiifolia;粗齒紫萁)
   
 ゼンマイ属 Osmunda(紫萁 zĭqí 屬)には、世界に約10種がある。

  オニゼンマイ O. claytoniana(Clayutosmunda claytoniana,
         Osmundastrum claytonianum;絨紫萁)
  ゼンマイ O. japonica(紫萁)
  O. javanica(寛葉紫萁)
  ヤシャゼンマイ O. lancea(日本紫萁)
  レガリスゼンマイ O. regalis
  O. vachellii(華南紫萁)
    
 シダ植物については、しだを見よ。
 和名は、銭巻の意であろうと言い、胞子葉が初めくるりと巻いて丸いことからとする。
 ばねの発条
(ぜんまい)は、形がゼンマイの若芽に似ていることからつけられた名。
 小野蘭山『本草綱目啓蒙』23(1806)薇に、「ゼンマイ ゼンゴ上総」と。
 『広雅』に「茈萁(シキ,zĭqí)、蕨也」とあるのは誤り、蕨はワラビである。
 
なお、茈は紫、ムラサキを見よ。
 日本・南サハリン・朝鮮・中国・臺灣・ヒマラヤに分布。
 若い栄養葉のあくを抜いて乾したものを 食用にする。地上部を乾燥して薬用にする。また、若葉を覆う綿毛を干して綿とし、また布(ぜんまい織)を織る。
 中国では、根状の茎及び幼い葉の上の綿毛(老虎台衣)を薬用にする。
 また、根を貫衆と呼び、薬用にする。ヤブソテツの誌を見よ。『中薬志Ⅰ』pp.428-438 
 古来、薇の字をゼンマイと訓ずるのは誤り、薇は野豌豆の仲間 Vicia を指す。
 蕨(わらび)は生にては性あしく味もよからず。塩づけよし。ほしたるは出羽の秋田より出づる物、柔にして味よし。ぜんまいも食様は右に同じ」宮崎安貞『農業全書』(1697)。


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